患者様との信頼を大切に、一人ひとりに最適な治療を

歯周病は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が入り込み、炎症を引き起こす病気です。
初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づいた時には進行していることが多いため、早期発見・治療が重要です。
当院では、軽度から重度までの歯周病に対応し、患者様のご希望に沿った治療を行っています。
また、治療後のメインテナンスや再発防止にも力を入れ、健康な口腔環境を維持するサポートを提供しています。

歯周病の原因

歯周病の主な原因は、歯垢や歯石に含まれる細菌です。
これらの細菌が歯周ポケット内で増殖し、歯茎に炎症を引き起こします。
進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病の症状には、歯茎の腫れ、出血、口臭、歯の動揺などがあり、放置すると重症化するため、早期の対応が不可欠です。
当院では、患者様の症状に応じた的確な診断と治療を行い、歯周病の進行を抑えることに努めています。

当院の歯周病治療の特徴

経験豊富な歯科医師が、症状の程度に合わせながら最良の治療をご提供します

当院では、歯周病治療に豊富な経験を持つ歯科医師が、患者様一人ひとりの症状に応じた最適な治療を行います。
軽度から重度まで、各段階に応じた治療法を提案し、できる限り歯を残すための治療を目指します。
また、デジタルX線やレーザー機器を活用し、正確な診断と効果的な治療を行うことで、痛みや不快感を最小限に抑えた治療を心がけています。
歯周病の進行を食い止め、健康な口腔環境を維持するサポートをいたします。

視覚的にわかりやすい診断

当院では、デジタルX線や口腔内カメラなどの機器を使用し、患者様がご自身の口腔状態を視覚的に理解できるよう努めています。
歯周ポケットの深さや歯茎の状態を詳細に把握し、わかりやすい説明を行います。
これにより、患者様は現在の状態と治療方針をしっかり理解した上で治療に臨むことができます。

患者様の希望に合わせた治療計画

歯周病が進行している場合、一般的には歯を抜く選択肢が提示されることが多いです。
しかし、当院では「できるだけ歯を残したい」という患者様のご希望を尊重し、抜歯を避けるための治療方針をご提案します。
もちろん、リスクについても丁寧にご説明し、患者様に納得いただいた上で治療を進めています。

担当の歯科衛生士による、丁寧な治療後のメインテナンス・指導を行います

歯周病は、生活習慣や日頃の嗜好・癖などが原因で引き起こされる「生活習慣病」の一種です。

そのため、歯磨きの仕方や生活習慣の改善を図り、再発を予防することもできます。

当院では、歯周病の患者さんが治療を終えた後も、できるだけ定期的にメインテナンスを受診するようご提案しています。

当院に在籍している歯科衛生士は３名。専門の資格を持つこれらのスタッフを、お一人の患者さんに対し一人の歯科衛生士が担当いたします。

一対一の環境で、信頼関係を大切にしながら、それぞれの患者さんに合わせたきめ細やかな治療や生活指導・アドバイスを実施しています。来院のたびに、同じ歯科衛生士が担当いたしますので、悩みやトラブルをお抱えの方は、たとえどんな小さなことでも気兼ねなくご相談ください。

使用する機器と治療のこだわり

超音波スケーラー

超音波スケーラーは、歯垢や歯石を効率的に除去するための機器です。
高頻度の振動により、歯や歯茎に優しく負担をかけずに歯石を取り除くことができます。
患者様の痛みや不快感を最小限に抑えることが可能です。

歯周ポケットプローブ

歯周ポケットの深さを測定する歯周ポケットプローブを使用し、細かい診断を行います。
このプローブを使用することで、歯周病の進行状況を正確に把握し、適切な治療を行うことができます。
定期的な検査により、歯周病の予防と早期発見を徹底しています。

レーザー機器

当院では、レーザー機器を使用して歯周病の治療を行います。
レーザーを使うことで、細菌の除去や歯周ポケット内の炎症を抑えることができ、出血や痛みを軽減しながら治療を進めることが可能です。
さらに、治療後の回復も早く、患者様の負担を減らすことができます。

歯周病治療の流れ

1：歯周病の検査

検査器具やレントゲンで、歯周病の進行度合いを調べます。

2：治療計画の説明

歯周病がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。

3：歯石やプラーク（歯垢）を取り除く

歯周病の原因となる歯石やプラーク（歯垢）を、専門の器具を使って取り除きます。

4：歯磨き方法のレクチャー

患者さん一人ひとりに合わせた、効率の良い歯磨きの方法をお教えします。

5：再発予防

歯周病を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

歯周病の進行レベルについて

歯周病は進行するまで自覚症状が出にくい病気です。
そのため、気づかないうちに症状が進み、治療が必要な状態にまで悪化してしまうことがあります。
ここでは、歯周病の進行レベルを4段階に分けて解説します。
早期発見・早期治療が重要なので、少しでも心当たりがある場合は、歯科医院での診断をおすすめします。

レベル1　歯肉炎（しにくえん）

歯周ポケットの深さ：約3mm程度
歯肉炎は、歯周病の初期段階です。
この時点では、歯ぐきに軽い炎症が起きており、ブラッシング時や食事中に出血することがあります。
歯ぐきが赤く腫れていることが特徴で、冷たい水などがしみることもあります。
ただし、この段階では顎の骨にダメージはないため、適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングにより、症状は回復可能です。
日常のケアを見直すだけで改善が期待できるため、早めの対処が大切です。

レベル2　軽度歯周炎

歯周ポケットの深さ：約4mm程度
軽度歯周炎では、顎の骨が溶け始めるため、歯ぐきに腫れが見られ、出血や口臭が強くなります。
冷たいものがしみる感覚が強くなることもあり、炎症が進むことで口内環境が悪化していることが明らかです。
この段階で適切な治療を行えば、骨が再生することは難しいですが、進行を止めることが可能です。
歯科医院での定期的なクリーニングと、日々のケアの徹底が重要になります。

レベル3　中程度歯周炎

歯周ポケットの深さ：約6mm程度
中程度歯周炎では、顎の骨が半分ほど溶かされている状態で、歯ぐきの腫れや出血が顕著に見られます。
歯を軽く押すとグラつきを感じるようになり、口臭が強くなるほか、歯が浮くような違和感が出ることもあります。
この段階では歯周ポケットの深さが増し、歯ぐきがさらに下がってしまうことが多いため、早急な対応が必要です。
治療には歯ぐきの深部にある汚れの除去や、根面のクリーニングなど、専門的な処置が必要となります。

レベル4　重度歯周炎

歯周ポケットの深さ：約8mm程度
重度歯周炎では、顎の骨の3分の2以上が溶けてしまい、歯のグラつきが著しくなります。
歯ぐきが大きく下がり、歯根が露出してしまうことが多く、膿が出ることもあります。
口臭も非常に強くなり、最悪の場合、歯が自然に抜け落ちてしまうことがあります。
この段階に達すると、保存が難しくなるため、抜歯を検討するケースも少なくありません。
また、治療には外科的な処置が必要になることも多く、定期的なメインテナンスとともに再発予防が重要です。

治療後のメンテナンスと予防

歯周病は治療が終わっても、再発する可能性が高いため、治療後のメインテナンスが非常に重要です。
当院では、治療後も定期的な検診とクリーニングを行い、再発を防ぐためのサポートを提供しています。

また、担当の歯科衛生士が患者様一人ひとりに合わせた口腔ケアの指導や生活習慣のアドバイスを行います。
患者様がご自身で口腔内の健康を維持できるように、丁寧にサポートいたしますので、安心してご来院ください。